イズミ社長、あえて顧客層を絞らない

北は北海道から南は九州・沖縄まで、売り上げアップの専門家が在籍。↓

マーケティングサポーターズクラブ(MSC)

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2006年1月16日〓〓〓〓〓〓 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 778号 ◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         顧客は自分の本音がわかっていない。
      引き出すには時に回り道をすることも必要だ。
  
      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━ 2006年1月16日付日経MJ(3面)より ━━━━
  ◆
 ◆◇◆   あえて顧客層を絞らず、3世代が買い物できる店を作る
 ◆◇◆
  ◆        イズミ社長、山西泰明さん
 ――――――――――――――――――――――――――――――――

 今日は、広島県を地盤に西日本で大型ショッピングセンター(SC)
 「ゆめタウン」を展開し、増収増益を続けているイズミ社長へのインタ
 ビュー記事です。

 ■「小売業は編集業であるというのが持論です。良質な商品を仕入れ、
  地域ニーズに適した品ぞろえを実現することが小売業の役割。‥‥」

 ■「‥‥例えば商品を高価格帯から順に『松・竹・梅』に分けたとしま
  す。当社では衣料品で中価格帯の『竹』商品の取り扱いをやめ、百貨
  店が扱うブランド品など高額の『松』と、コモディティー商品など低
  価格の『梅』の品ぞろえを強化しています」

 ■「‥‥地域一番店を実現するには、GMSすべての売り場を直営にす
  ることにはこだわらず、当社が不得意とする分野ではその分野の有力
  企業と組みます。‥‥」

 ■「‥‥ゆめタウンには標準的な店舗モデルはなく、権限を委譲された
  各店が地域のニーズに対応した商品をそろえます。‥‥」

           とのこと。それで、↓↓↓


  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

 ●高収益体質のイズミ。記事によれば、2006年2月期決算での単独の売
  上高経常利益率は4.6%の見込みで、イオン(1.5%)やユニー(1.4
  %)をはるかに上回るとのこと。

 ●その秘密は、粗利額の大きいブランド品を多く扱っていることによる
  でしょう。「ゆめタウン」では、高価格品と低価格品を組み合わせて
  売ることで、高い利益率を維持しています。

 ●このショッピングセンターは、「地場の百貨店が担っていた役割も果
  たす」とありますが、例えば私が知っているある食料品のチェーン店
  は、百貨店と「ゆめタウン」に出店しています。

 ●「ゆめタウン」は、いわゆる総合スーパーとは若干、業態が異なって
  いる気がしないでもありません。百貨店とスーパーが混ざっている感
  じとでもいいましょうか。

 ●地方ではこのような店舗が1つあると、とてもありがたいのです。ま
  さにワンストップショッピングで、ここに来れば何でも揃うという感
  じ。顧客も、高所得層から低所得層まで幅広く存在します。

 ●また、標準的な店舗モデルはなく、各店が地域ニーズに応じて商品を
  そろえるとのこと。地方といっても、最近はイオンの進出も激しく、
  競争が激化しています。すべて本社主導で戦略・戦術を決定していて
  は後手に回り、かえって競争に負けてしまうでしょう。

 ●この「ゆめタウン」が、例えば東京の渋谷に出店したら繁盛するでし
  ょうか。そうは思えません。地方都市だからこそ、ターゲットを絞ら
  ず、高額品と定額品を交えて品ぞろえをしていることが功を奏してい
  るのです。

 ●ただし、松・竹・梅のうち、「竹」をはずしている点に注目してくだ
  さい。地方都市でも、中途半端なものにはニーズがなくなっているこ
  とを反映していると思います。

 ●広島市内ではブランドショップまで経営しているイズミ。富裕層の扱
  いは慣れているでしょう。そんなイズミだからこそ実現できた業態と
  言えるかも知れません。

 ●さて、あなたは「絶対にターゲットを絞らなければならない」という
  固定観念を抱いていませんか。これは「現代は価値観が多様化してい
  る」ということが背景にあるのです。

 ●例えば、終戦直後の日本でターゲットを絞った商売を行ったら、大儲
  けはできなかったでしょう。あの環境下では、市場を1つと捉えたマ
  スマーケティングが正しい考え方でした。

 ●「勝つためにはこのやり方が絶対に正しい」というものはありません。
  あるのは「活用すべき条件のみ」(兵法の極意)です。権威者の発言
  に振り回されず、自分の周囲の状況をよく見て情勢を判断し、行動し
  てください。

 ───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

 ■■■ちょっと一言

 週末はいつもの通り、仕事をしておりました。最近は暖かくなり、うち
 の事務所でも快適です。

 私は何か構想を練る場合、まず紙に鉛筆で書いてみて、その後パソコン
 できれいに仕上げるようにしているのですが、不思議なことに、パソコ
 ンに向かった方が、文章などスラスラと出てきます。

 おそらく、指先が考えるようになっているんでしょうね。脳と指先がコ
 ラボレーションしています。「頭を使え」とよく言いますが、「手を使
 え」と言い換えた方が具体的でよいかもしれません。

 心臓移植を受けた人が、元の心臓の持ち主の好物を好きになってしまっ
 たという話をテレビで見たことがありますが、体の部分って、私たちが
 知っている以外にも別の能力を持っているようです。

 いろいろと開発してみるのも楽しそうですね。(#^.^#)

メールマガジンのご購読はこちら

現役中小企業診断士の勉強部屋 マーケティング資料室ホームへ