アートコーポレーション、垂直統合のビジネス推進

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日経MJを読み解く!

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 580号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
       あなたのお客の「川上」と「川下」を知ろう。
         そこに新規事業の芽が隠れている。

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 ━━━━━━━━━━━━━ 2005年3月16日付日経MJより ━━━━━
 □■□  本日の注目記事(9面)
 ■□■   垂直統合のビジネス推進   アートコーポレーション
 □■□       「川上」の不動産事業に注力 
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 今日は、一見、畑違いにも見える不動産事業に力を入れ始めた、引っ越
 し大手のアートコーポレーションに関する記事です。

 ■「マンションを作る」→「人が引っ越して来る」→「仕事が生まれる」
 つまり「川上」の段階から引っ越し受注を囲い込む。

 ■アートの引っ越し事業で重要な位置を占める法人営業。その中でも不
 動産デベロッパーと提携し、新築マンションの一斉入居にかかる引っ越
 しを丸ごと受注する部門はアートが強化している分野だ。

 ■‥‥「川上」で引っ越しを確保することだけではない。客との接点が
 多いことで、客からのニーズを取り込み、それを提案できることがある。

 ■「将来的には保育所を併設したマンションを手がけたい」と寺田社長
 は展望を話す。

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●消費財(個人が家庭で使用するために買うもの)の場合には、モノを
 生産するメーカーがあり、卸売業者があり、小売業者がいて、最後に消
 費者がいるという流れがありますね。この場合のメーカーの方を「川上」
 消費者の方を「川下」と言うことがあります。

 ●本来、流通の各段階をこう呼ぶことが多いのですが、アートコーポレ
 ーションの場合、引っ越しサービスがメインですから、モノの流れはあ
 りません。この記事では、人の需要の発生する順番を指しているようで
 す。

 ●人が「どこに住むかを決める」→「引っ越す」→「住んだ場所で何ら
 かのニーズが発生する」という順になりますが、同社は、この中の引っ
 越しの部分だけを担ってきました。

 ●しかし、その前の段階である「どこに住むかを決める」という部分か
 ら情報を把握できれば、次の引っ越しの仕事の受注がとれやすくなるわ
 けです。

 ●そこで同社は、不動産事業に注力し始めました。記事によれば、マン
 ションを開発する共同事業体(ジョイントベンチャー)に参加するなど
 しています。

 ●また、寺田社長の頭の中には「保育所を併設したマンション」もすで
 にあります。共働きで子持ちの若い夫婦にとって、保育所が併設されて
 いればとても便利ですね。

 ●経営戦略を構築する際には、「市場」「流通」「競合」が今後どのよ
 うに変化していくかを予測しますが、この中の「流通」については、サ
 ービス業は一見関係無さそうです。

 ●しかし、この記事を読んでわかるように、人の需要はどのような順番
 で発生するかを考えることで、「川上」「川下」を想定し、そこへの事
 業展開を模索することができます。

 ●あなたの会社のお客(例えば引っ越しをしようと思っている人)を獲
 得するには、どこへ行けばより早く情報がつかめるか(例えば不動産屋)
 と考えるわけです。

 ●また、アフターサービスとして何をしてあげれば喜ぶか(例えば転居
 した後働きやすいようにバックアップする)と考えて、それを新規事業
 にしていくこともできます。

 ●まるで将棋を指すときに、相手の意図を読みつつこちらの打つ手を考
 えるように、人のニーズが発生する順番を推測し、こちらの事業を計画
 するのです。

 ●さて、あなたはお客の「川上」「川下」を考えたことがありますか。
 お客の側は、あなたがそこまでサービスをしてくれることを望んでいる
 かもしれません。

 ●あなたの商品を購入したお客がなぜそのようなニーズを持ったのか、
 購入後にはどのようなニーズが発生するかをよく考えましょう。そこに、
 相乗効果の上がる新規事業の芽が隠されています。
 
 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 昨日は、孫子の兵法の第四篇「形」を読みました。この篇は、戦力が互
 角の場合にどう戦うかということについて書いてあります。負けないた
 めには、そのような「形」を作り上げなさいと孫子は言います。

 勝てるか勝てないかは、敵次第。敵がすきを見せれば勝てるし、すきが
 無ければ勝てません。ビジネスも同じです。売れるか売れないかは、お
 客さん次第なんですね。

 だから、お客さんに「あ、買ってもいいかな」と思うような心を抱かせ
 る努力が大事だということです。

 北風を強く吹かせる(必死で売ろうとする)より、太陽でポカポカ温め
 る(喜んでもらう)方が、そういう心になってもらえます。

 孫子の兵法には、このように現代にも通ずる考え方が満載です。ちゃん
 と読もうっと。(#^.^#)

 

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