くもん出版、「脳を鍛える大人のドリル」170万部突破

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 493号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         人間を動かすのは「希望」と「恐怖」。
       それを明確に意識して商品を提供しているか。
 
      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━━━ 2004年10月29日付日経MJより ━━━━━━
 □■□  本日の注目記事(3面)
 ■□■  「脳を鍛える大人のドリル」170万部突破    くもん出版
 □■□    繰り返し挑戦したり、家族で競争したりと読者楽しむ  
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 今日は、くもん出版の大人向け教材が大ヒットしているという記事です。

 ■‥‥脳も毎日のトレーニングで機能低下を防ぐことができる。

 ■脳の研究の第一人者、東北大の川島隆太教授の提案を受け、くもん出
 版(東京・千代田)が開発した‥‥。

 ■モニターはメーンターゲットと想定した40〜50歳代の女性と20〜30歳
 代の社員で延べ60人。平均年齢39歳のモニター調査の結果、1ヵ月のト
 レーニングで記憶力が12%向上することが確認できた。

 ■計算ドリルはページごとの難易度を均一化。「時間を測り、記録に挑
 戦する」楽しさを演出。

 ■小学1〜5年生の漢字が対象の音読ドリルの書き取りには「間違えや
 すい問題を1つ、2つあえて盛り込んだ」。不正解もまた、向上心を刺
 激し飽きさせない仕掛けだ。

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
  ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


 ●最近、「脳を鍛える大人のドリル」が書店で山のように積んであるの
 を見かけた方も多いでしょう。こういう本が売れているということは、
 日本人って勉強好きなんだなぁとつくずく感心します。

 ●江戸時代の教育の普及度合いは世界一だったとも言いますが、幕藩体
 制下で生きていくのに庶民にも勉強する必要性があった(お触れ書きが
 読めなければならなかった)にしても、よく学ぶ国民でした。

 ●この本がどうして売れているのか、なぜ購入するのかを考えてみまし
 ょう。残念ながらどんな人が買っているかは書いてありません。メーン
 ターゲットから推測します。

 ●まず考えられるのは・・・。インターネットで調べてみたら、公文は、
 国内148万人、海外185万人(43の国と地域)(2003.3月末現在)の生徒をか
 かえています。この子供たちのお父さんお母さんに教室で売り込んでい
 るという可能性ですね。

 ●「売り込む」というと語弊がありますが、PRくらいはしているでし
 ょう。勉強する姿勢を子供に見せようと思う親もいるかもしれません。
 しかし、公文の生徒の親は、20〜30歳代が主でしょうから、メーンター
 ゲット層ではないと思われます。

 ●40〜50歳代男性ビジネスマンのほとんどは、このような基礎的な勉強
 に興味は無いでしょう。もっと商売に直結する勉強をしますね。狙った
 のは40〜50歳代の女性とのこと。忙しいキャリアウーマンを除いた、専
 業主婦も含む層でしょうか。

 ●40歳を過ぎると、少しずつ老後の心配をし始める人が少なくないでし
 ょう。平均寿命が延びていることを考えれば、少しでもカラダもアタマ
 も元気でいたいもの。そのあたりをニーズと考えたのでしょうか。そこ
 で、アマゾンの紹介文を見てみると・・・

 ●以下の通りでした。

 「出版社/著者からの内容紹介
  [特にこのような人におすすめです]
  ◎物忘れが多くなってきた。
  ◎人の名前や漢字が思い出せない
  ◎言いたいことがなかなか思い出せない。

  [そのほかに、こんな方にもおすすめです]
  ○記憶力を高めたい
  ○コミュニケーション脳力を高めたい。
  ○自制心を高めたい。
  ○ボケたくない
  ○創造性を高めたい」

 ⇒ 「脳を鍛える大人のドリル」

 ●40歳過ぎというのは、「物忘れ」が気になり始める頃でしょう。将来
 に漠然とした不安を覚えます。忙しいとそんな余裕もありませんが、少
 し時間がある人は対策を打っておこうと考えるのではないでしょうか。

 ●一般的に、女性は男性よりも、このような教材をコツコツやるのは得
 意だと思います。家庭で奥さんが先にやり、夫にチャレンジを促して、
 夫婦で競争するというのもありそうです。

 ●この本のヒットは、私にとって少し意外でした。東北大の川島先生は、
 「素読(そどく)」という江戸時代の勉強法の効果も研究している方で
 私も知っていましたが、こういう形で現代でのヒット作を作るとはさす
 がです。勉強になりました。

 ●人間を動かすものは「希望」と「恐怖」のどちらかです。今回のケー
 スは、将来への不安という恐怖が高齢者予備軍の人たちにこの本を買わ
 せたと考えられます。

 ●あなたがターゲットとしている人たちは、どんな希望や恐怖を抱いて
 いますか。あなたの商品は、それらをかなえさせる、あるいは解決する
 役割を果たすものですか。また、そのことをきちんとPRしていますか。
 確認してみましょう。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 今週は、新潟の地震やイラクの人質事件など、大問題が発生しています。
 こういうときの問題解決力こそが、政治家やビジネスマンに問われる脳
 力ですね。
 
 能力ではなく脳力と書いているのは、単に思考方法や知識だけでなく、
 精神力までもが問われるからです。「この問題、私が引き受ける」とい
 う腹のすわったところが無ければ、とても大問題は解決できません。

 つまり、「決して逃げない」というところからがスタートです。悪条件
 の中でいかに前向きに取り組んでいくか。難題が自分に降りかかるほど、
 「自分にとって幸運だ」と思える人が真のリーダーとなっていきます。

 あなたの周囲にはどんな問題が発生していますか。率先して問題解決に
 取り組むことが、脳力を鍛える一番の方法です。(#^.^#)

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