セイコーマート社長、コンビニなのに生鮮食品とポイントカードが売り

無料プレゼントはこちら

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2004年10月19日 〓〓〓〓〓〓 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 485号 ◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         競合他社ばかり見ていてはいけない。
      お客に深い関心をもってこそ新戦略は生まれる。
 
      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━ 2004年10月18日付日経MJ(3面)より ━━━━
  ◆
 ◆◇◆   生鮮品の強化とポイントカードで善戦 独自性守る
 ◆◇◆
  ◆        セイコーマート社長 赤尾 昭彦さん 
 ――――――――――――――――――――――――――――――――

 今日は、大手コンビニに対して善戦を続けるセイコーマート社長の赤尾
 昭彦さんへのインタビュー記事です。

 ■「‥‥人口と所得が二重に減少する中での競争ですから、ほかとはや
 や事情が違う。業務用を除く道内の食品小売りマーケットは一兆六千五
 百億円。この5年で1割近く減少しました。‥‥」

 ■「我々は200〜300世帯の小商圏でも出店します。こういう場所にスー
 パーは出ませんから、新鮮なモノを買おうと思えば何10キロか行かなき
 ゃならない。そういう意味では過疎地ではコンビニの需要が非常に高い」

 ■「牛乳や酒類など、かなり競争価格に設定している商品もあります。
 ‥‥セブンイレブンが隣に出てきた時は、その店だけ割引クーポンを配
 ることもします」

 ■「ポイントカードは初めは手探りだったんですが、既に会員が200万
 人を超えました。‥‥」

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
     わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  

 ●全国的に個人消費は上向いていると言われますが、中身を見ると、デ
 ジタル家電や海外旅行などがけん引しています。食品などに対する基礎
 的な支出はそれほど伸びていません。

 ●そのような状況下で人口が減ると、食品の小売りは競争が激化し、普
 通にやっていれば売り上げは減って当たり前ですね。「コンビニはこう
 あるべき」などという固定観念は通用しません。

 ●セイコーマートは札幌市に本社を置くコンビニチェーンです。首都圏
 を含めて1000店近く保有するうち、800店以上が北海道にあります。北
 海道の地域特性を考慮した売り方をしていかねばならないのです。

 ●記事を読む限り、同チェーンは食品スーパーとコンビニの中間のよう
 な業態を目指しているように思えます。過疎地においてスーパーの代替
 機能を果たそうとしています。

 ●また、同社のホームページを見ると、ポイントカードは2000年から導
 入しているとのこと。コンビニのポイントカードはめずらしいですね。
 普段コンビニばかり活用している人にとってはありがたいでしょう。

 セイコーマート⇒ http://www.seicomart.co.jp/company/com_his.html

 ●私も以前、福岡の博多駅前に単身赴任? しているときには、よくコ
 ンビニのお世話になりました。一人暮らしだと、滅多にスーパーで買い
 物をすることがありません。食事は、外食かコンビニから買ってくるか
 のどちらかです。

 ●コンビニのものはスーパーに比べて高いですから、値引きがあるのな
 らそちらを利用するでしょう。同社では、たまったポイントを景品と交
 換したり、値引きに利用したりできます。近くに住んでいる人にとって
 は便利ですね。

 ●コンビニは高い利益率を確保できるのが経営側にとって魅力でしたが、
 セイコーマートのような会社が出てくると、今後は徐々に低価格化して
 いくのではないでしょうか。もちろん高付加価値商品の開発を行いつつ、
 価格競争力を磨くというバランスが重要ですが。

 ●さて、私たちはつい、「よそがやってうまくいったこと」をマネしよ
 うとします。それで成功するとどうなるでしょうか。成功体験として自
 分の脳に刻まれます。すると、二番煎じしかできない体質になっていき
 ます。

 ●これではオンリーワンにもナンバーワンにもなれません。いつまでも
 フォロワーの立場です。あなたがそれでよいならよいのですが、あまり
 フォロワーを目指しているという人は聞いたことがありません。

 ●しかし、新規事業を始めるときなど、なるべく早く初期投資を回収し
 て事業を軌道に乗せたいので、ついうまくいっているやり方をマネする
 のは仕方がないと思います。問題はその後ですね。

 ●ある程度資金が回るようになってきたら、その成功体験はなるべく早
 く捨てて、今度は同業者ではなくお客を見つめることです。お客に関心
 をもってください。セイコーマートはそれによって、新しいコンビニを
 作っています。

 ●成功体験の中で、生かすべきものと捨てるべきものを分けましょう。
 あなた独自の良さが出たものはDNAとして生かしていけばよいのです
 が、人に依存した部分は捨て去るようにしてください。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 同じ18日付け日経MJのあちこちに、GMS=総合スーパーが苦戦して
 いることが書かれています。イトーヨーカ堂の鈴木敏文会長が、

 「かつての成功体験もあり、仕事のやり方を変えることは難しい」

 と述べています。

 これは個人でもつくづく感じます。何かをやってうまくいったら、それ
 が習慣化してしまい、変えるのが面倒くさくなりませんか。個人でもそ
 うですから、大企業のような集団だとかなり困難なことになります。

 だから、日産がやったような外科手術も必要になるんですね。

 あなたも自分に外科手術をほどこす必要を感じていませんか。私は、痛
 切に感じている今日この頃です。(^_^;)

メールマガジンのご購読はこちら

現役中小企業診断士の勉強部屋 マーケティング資料室ホームへ