松下電器産業、デザインからブランド力を向上させる

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日経MJを読み解く!

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 455号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         どの程度顧客の立場に立っているか。
           とことん追求する者が勝つ。

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━━━ 2004年9月2日付日経MJより ━━━━━━
 □■□  本日の注目記事(1面)
 ■□■   ぞくぞくとヒット商品を生み出す   松下電器産業
 □■□      デザインからブランド力を向上させる戦略 
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 今日は、製品ごとにバラバラだった形状や色に統一イメージを打ち出し、
 高齢者も使いやすいデザインを追及している松下電器産業の記事です。

 ■‥‥消費者がどのように製品を使うかを調べるモニタールーム。取扱
 説明書無しで製品を渡し、隣の部屋で開発担当者が様子を観察する。

 ■松下はここで家電製品からAV(音響・映像)機器まであらゆる製品
 についてデザインの問題点などを洗い出す。

 ■「顧客サイドからの物作りこそが長期的な顧客の獲得につながる」
 (ユーザビリティ推進チームの松岡政治氏)

 ■使いやすさとおしゃれなデザインが受けた松下のヒット商品といえば
 昨年末に発売した斜めドラム洗濯機「ラブ」がある。

 ■今年3月に発売したビデオカメラ「デジカム200」は4ヵ月連続で売
 れ筋トップとなった。

           とのこと。それで、↓↓↓

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●一時期はソニーにかなり差をつけられた感のあった松下ですが、最近
 は業績好調と報じられています。その要因の1つが「デザイン改革」に
 あるようです。

 ●これは私の想像ですが、電機メーカーにおいてデザインを担当する部
 門というのは、どちらかというと日陰の方に位置するのではないでしょ
 うか。そして、日向には技術開発の部門が・・・

 ●なぜかというと、確かにデザインも重要であるとは思うのですが、そ
 れよりも新しい技術を生み出す方が脚光を浴びやすそうだからです。
 『プロジェクトX』でもデザインを取り上げたものは無かったのでは。

 ●デザインと言っても「色」や「形」のかっこよさだけではなく、「使
 いやすさ」の追求も含まれます。究極は、取扱説明書なしでもすぐに使
 える、というレベルでしょう。

 ●各メーカー、この部分についてはまだそれほど力を入れているとは思
 えません。携帯電話を一個買っても、かなり分厚い説明書がついてきて
 うんざりしませんか。使い方は子供に聞いた方が早いようです。(^_^;)

 ●松下はそこにメスを入れました。記事によれば、2002年4月、「事業
 部ごとに分かれていたデザイン部門」を1つにし、パナソニックデザイ
 ン社(植松豊行社長)を設立して改革を進めています。

 ●おそらく中には、まったく説明書は読まないという人もいるでしょう。
 松下のモニタールームでは、説明書が無い状態で消費者に製品を使って
 もらい、「どこで作業が止まったか」を調べているとのこと。

 ●「顧客サイドからの物作りこそが長期的な顧客の獲得につながる」と
 いう松岡さんの言葉からも分かるように、松下は本気で「顧客志向」に
 取り組み始めたようです。

 ●これを徹底することで、続々とヒットを飛ばしているわけですね。顧
 客が実際に製品を使う「現場」に密着して、使いにくさを取り除こうと
 しています。地道な努力です。

 ●これは単なるアンケートなどではなかなか知ることができません。た
 いてい、買ったばかりのときに戸惑うくらいで、慣れてしまえばお客は
 困ったことを忘れるからです。

 ●でも、買う時点のことを考えたらどうでしょう。新しく電気製品を買
 うとき、「また最初の設定で時間がかかるだろうなぁ」とか、「説明書
 を読むのが面倒だなぁ」という心理が働きませんか。

 ●そのハードルをすんなり越えさせてくれる製品があれば、そちらを選
 びますよね。「松下のはわかりやすいよ」ということになれば、私もぜ
 ひそちらを買いたいと思います。おそらく技術レベルは、どの電機メー
 カーも遜色ないのではないかと思いますから。

 ●あなたの会社では、製品をお客が使う場面に密着していますか。また
 は自分自身がお客の立場に立って製品を使っていますか。多くの説明が
 必要なほど、完成度は低いのです。「パッと見て分かる」レベルを目指
 しましょう。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 松下電器創業者の松下幸之助氏は、病床にいるときも担当者に新製品を
 持ってこさせ、消費者の立場でチェックしていたと、人から聞いたこと
 があります。

 記事によれば、現社長の中村邦夫氏も、最重要製品は自分でデザインを
 チェックしているとのこと。その製品の売れ行きが会社の業績を大きく
 左右することを考えれば、当然のことかもしれません。

 製品を確認する姿は、大企業の社長も町工場のおやじさんも全く変わり
 が無いでしょう。「これで本当に受け入れてもらえるか」と不安を抱え
 ながらも、勇気をふるってGOサインを出すのです。

 同じ人間ですからね。「勇気」の度合いが人生を分けます。(#^.^#)

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