専業主婦から53億円事業体トップへ、神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会理事長中村久子さん

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日経MJを読み解く!

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 272号 ◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
            起業時は経営者自身が商品。
       商品力があれば、事務所や店舗は必要ない。

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 ━━━━━━━━━ 2003年11月29日付日経MJ1面より引用 ━━━
 
 ■神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会の中村久子理事長(50)は様
 々な“細腕繁盛記”の指南役だ。

 ■一介の専業主婦だった中村が連合会にかかわるようになったきっかけ
 は、養父の介護。民間のサービスに満足できるものはなかった。周囲で
 も生活者本位の介護サービスがあればいいのにとの声が多く、98年に家
 事介護のワーカーズ・コレクティブを立ち上げた。

 ■まもなくするとぽつぽつと問い合わせが寄せられ、依頼先で家事や介
 護の本当のニーズを感じ取った。‥‥この時の苦労が、資金面の援助や
 相談業務の強化といった今の路線を生み出すことになった。

 ■着実に地域に根を張り、溶け込むワーカーズ・コレクティブ。多くの
 サービスは身近にある、小さなニーズの積み重ねだ。一般企業では気が
 付かなかったり、目の粗い網ではすくいきれないコトだったりする。
 「企業にお任せの経済社会ではなく、自らが参加し、実践して社会を変
 えていく」

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    わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
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 ●恥ずかしながら、ワーカーズ・コレクティブという言葉は初めて聞き
 ました。組合でもなく、NPOでもなく、もちろん会社でもない…。な
 んだろうと思ってインターネットで調べてみると、以下のことがわかり
 ました。

 ●ワーカーズ・コレクティブの特色は、1.地域に欲しいものを実現す
 る事業 2.営利を優先しない任意団体 3.雇われない対等な働き方
 の3つ。法人格がないためそれぞれの事業体が必要に応じて、企業組合、
 NPO法人、有限会社等の法人格を取得しているそうです。

 『コミュニティビジネスがもたらす元気なまちづくり コミュニティビ
 ジネス研究会報告書』p33より 財団法人東京市町村自治調査会のまとめ
 サイト⇒ http://www.tama-100.or.jp/data/cb2002.pdf

 ●今までは、経営者と労働者に分かれているのが普通でしたが、ワーカ
 ーズ・コレクティブでは、労働者がそのまま経営者なんですね。経営者
 でもあるわけですから、全員出資をします。そして、ひとり一票、誰で
 も経営に口を出せるということなのでしょう。これからは、このような
 組織であることが当たり前の世の中になっていくと思います。

 ●記事の引用部分以外に「地域に暮らす人たちが、生活者の視点からそ
 の地域に必要なモノ、サービスを求めて起業するワーカーズ・コレクテ
 ィブ」とあります。

 ●マーケティングでは、顧客の立場に立ってニーズを汲み取ろうとしま
 すが、ここでは最初から自分も顧客のひとりなんですね。顧客である自
 分のニーズをもとに事業化していくわけです。参加者が少しずつお金を
 出し合って実現します。

 ●神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会理事長の中村さんも、一介の
 専業主婦でした。そして、生活者本位の介護サービスが必要だとの思い
 から、1998年に自分でワーカーズ・コレクティブを立ち上げ、それから
 ほんの数年で、総事業高53億円の連合会のトップとなりました。

 ●引用部分以外に内容が詳しく書かれているのですが、中村さんが理事
 長となってから、この連合会は組織の拡大に拍車がかかっているようで
 す。その手腕もさることながら、このようなリーダーの財力も権威も無
 かった頃の行動が、私たちにとっては参考になりやすいと思い、記事引
 用を上記の部分にしぼりました。

 ●起業時の経営者から「事務所や店舗設備がどうしても必要だがお金が
 無い。融資を受けるためにはどうすればいいだろうか」というご相談を
 数多く受けますが、本当に事務所や店舗が必要なのか、よく考えてみな
 いといけません。

 ●起業して成功するには、まず一番に経営者自身が商品として売れるか
 どうかがあります。中村さんは、携帯電話を事務所とし、ぽつぽつとき
 た問い合わせに真摯に応えていったのでしょう。そして、自身の介護経
 験から感じていたニーズに加え、多様なニーズを感じ取りました。

 ●その後「事業は順調に拡大」したとありますが、それぞれのニーズに
 対して、自分という商品をそのニーズに合うよう変化させながら提供し
 た結果だろうと思います。また、その間、資金面や経営に関して自分が
 困り、必要だと思った支援内容を、理事長として事業化し成功させてい
 ます。
  
 ●中村さんは、マーケティングに関してはど素人だったかもしれません。
 しかし、知識がなくても「困っている人のニーズに真剣に応える」とい
 う基本を徹底し、自らの行動を積み重ねれば、事業は成功するというこ
 とを示唆してくれます。この専業主婦の判断力と迅速な行動に学ばねば
 ならないと思います。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 10年以上前に私が働いていた大阪の類設計室という会社が、このワーカ
 ーズ・コレクティブの「雇われない対等な働き方」を実現していました。
 ここは社長の岡田さんがさながら哲学者であり、「人間はどうあるべき
 か」について歴史を掘り起こし、日々研究を重ねている方でした。私は
 10年以上経営コンサルタントをやっていますが、このような経営者は他
 に見たことがありません。 

 で、社員は当時300人くらいいましたが、全員取締役なんです。信じら
 れないかもしれませんが。私も20代後半でしたが取締役でした。サラリ
 ーマンは一人もおらず、基本は自主管理です。そのような会社ですから
 経営体質は強靭で、今も発展を続けているようです。
 サイトはこちら⇒ http://www.rui.ne.jp/index.html

 会社にぶら下がってしまうのは、ただ雇われているだけだという意識で
 働いているからです。この意識の転換を促すような人事制度にしないと、
 既存の企業は生き残れないでしょう。最近はさまざまな試みがなされて
 いるようですが、ワーカーズ・コレクティブも注目に値する組織形態の
 ひとつですね。(#^.^#)

 

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