イトーヨーカ堂社長、井坂栄さん

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メール講座「成功の80%は戦略にあり」

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年7月8日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 158号 ◆◆◆

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    〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
          仮説立案と検証の繰り返し。
       地味な作業がヒットを生む土台となる。

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 ━━━━━━━━━━ 2003年7月3日付日経MJ15面より引用 ━━━

 ■「お客さんが持っていないもの、価値を認めるものを開発していくこ
 とが基本的な考えで、いろいろやっていますが、なかなか芽がでないの
 も事実です。その中で今春、オフィス用の婦人靴を発売しました。会社
 に来て靴を履き替える女性が7割ほどいるんですね。履き替え用に疲れ
 ず、音がせず、着ているものと合うような靴を作ったところ、非常によ
 く売れたわけです」

 ■「お客さんは常に変わっているんです。それにどう対応していくかが
 商売なんです。ただお客さんの後を追いかけるだけではダメなんで、マ
 −ケティングというのは、お客さんのニーズの変化をとらえてモノに結
 びつけていくことだと思います。それを繰り返していくしかないでしょ
 う。」

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    わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
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 ●井坂さんは、1966年にイトーヨーカ堂に入社後、精肉担当になったそ
 うです。食品の中でも特に生鮮3品(野菜、魚、肉)の担当になると、
 その日その日が勝負であるということを身をもって体験します。売れ残
 ればすぐに鮮度が落ちるので、値段を下げたり、廃棄処理せざるを得な
 くなるからです。

 ●私はジャスコの頃、飲料・乳製品の担当でしたが、直属上司に「ジャ
 スコでは古いものを売ってはならない。だから、残りそうになったら値
 段を下げてでも、とにかくその日のうちに全部売り切れ」(これは牛乳
 のことです)と言われ、鍛えられました。

 ●その反対に商品が不足することもあります。私は一度卵の発注量を大
 きく間違えて、日曜日の昼過ぎに卵が売り場から無くなりそうになりま
 した。そうなったらクレームが殺到するでしょう。上司に相談し、すぐ
 に業者に卵を運んでもらって事なきを得ましたが、この上司に力があっ
 たからできたことであって、例えば私が電話して頼んでも「今日は休み
 だから無理です」などと言って断られたかもしれません。かなり遠方の
 業者でしたし。

 ●ですから、お客がどれくらい買うかについては自然と神経をとがらせ
 ます。逆にこのような感覚が非常に希薄だったのは、特に百貨店の衣料
 品ですね。「売れ残ったら返品すればいい」という考えがまかり通って
 いると、発注する側に危機感がわいてきません。お客のニーズを読もう
 という努力をしないわけですから、マーケティング力はどんどん弱くな
 って、今日の百貨店になってしまいました。

 ●ではお客のニーズはどうやって読み取るのか? 井坂さんの言葉の中
 にそのヒントがありますね。オフィス用の婦人靴が良く売れた背景には、
 「会社に来て靴を履き替える女性が7割いる」という事実をつかんだこ
 とが大きいのです。

 ●OLにアンケートを実施して「どんな商品が欲しいですか?」と聞い
 たところで、「履き替え用の靴が欲しい」などという答えはほんの少数
 しか出てこないでしょう。「ああ、これはニーズが少ないので商品開発
 しても売れない。没」となるのではないでしょうか。

 ●晩ご飯の例もそうですね。主婦は「これを作りたい」と思ってお店に
 来るわけではありません。店の商品を見て、売り場からの無言の提案を
 受け、決めるわけです。

 ●牛乳の売れ具合も、気候の変化等によって生じる、お客の潜在ニーズ
 が決定します。すべてに通じているのは、お客の心の中に潜んでいるニ
 ーズを先に発見したものが勝つということです。井坂さんがおっしゃる
 ように「なかなか芽が出ない」作業の繰り返しですが、その中でいくつ
 勝ちパターンを作れるかが勝負を分けるのです。

 ●イトーヨーカ堂の強さは、この仮説と検証を徹底的に実践しているこ
 とにあるようです。これが体質としてしみ込んでいる間、同社は勝ち続
 けるのではないでしょうか。何代あとの社長まで伝統を受け継ぐことが
 できるかが、そのまま同社の存続に関わってくると思います。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 井坂さんのすべての言葉が現会長である鈴木敏文さんの録音テープを聞
 いているようです。しかし、この謙虚さこそ大切ですね。前社長と異な
 るカラーを出そうなどと考えて余計なことをしたくなるものですが、そ
 れは失敗の本です。

 前社長と同じか否かが大切なのではなく、「どんな考え方が正しいか」
 ですね。井坂さんが今の考え方を徹底してやられたら、いつの間にか、
 「井坂イズム」などと言われるようになる気がします。

 マーケティングとは、言葉のかっこよさとは裏腹に地味な作業の繰り返
 しです。コツコツと、やりましょう。^_^;

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